RESEARCH

研究内容

川邉研究室(地圏環境学研究室)では、土壌・地下水・河川における汚染物質の移動と反応を解明し、環境修復技術の開発と環境・健康リスクの評価に取り組んでいます。現地調査、室内実験、数値シミュレーションを組み合わせ、持続可能な地圏環境の保全と管理に貢献することを目指しています。

鉱山・酸性河川、重金属類、マイクロプラスチック、PFAS、VOCsなどの地圏環境中の移動、土壌へのCO₂吸収を示す研究概念図
図:地圏環境における物質移動・環境修復・リスク評価の概念図

対象とする汚染物質は、重金属類や自然由来有害元素、PFAS、VOCs(揮発性有機化合物)、マイクロ・ナノプラスチックなど多岐にわたります。有機汚染については、土壌・地下水中での移動・分解に加え、DNAPL・LNAPLのような非水相液体の挙動も重要な評価対象です。これらの物質が環境中をどのように移動・蓄積するかを理解し、曝露の可能性やリスクを評価します。

また、卵殻・貝殻・産業副産物・天然鉱物・微生物の機能を利用した汚染水の中和・浄化や、土壌へのCO₂吸収と鉱物固定に関する研究も進めています。研究成果を、合理的な汚染対策、モニタリング、環境管理および資源循環技術へつなげます。

主な研究テーマ

マイクロ・ナノプラスチックの環境動態

河川・土壌中での吸着、凝集、移動特性を室内実験と数値モデルによって評価し、地圏環境中での挙動を明らかにします。

酸性河川・鉱山由来の有害元素

酸性河川の水質変化と重金属類・ヒ素・亜鉛などの移動、沈殿、再移動を調べ、河床堆積物や洪水時の環境影響を評価します。

天然素材・副産物・微生物による環境修復

卵殻、貝殻、スラグ、天然鉱物、微生物を活用し、中和、汚染物質の除去・固定化、微生物分解などの浄化手法を検討します。

PFASの物質移動・多経路曝露評価

土壌から地下水・大気・農作物への移行を考慮し、物質特性や環境条件の不確実性を踏まえたリスク評価手法を研究します。

VOCs・有機汚染物質の自然減衰

有機塩素化合物の微生物脱塩素反応などを対象に、土壌・地下水中での移動・分解と監視下自然減衰(MNA)の評価に取り組みます。

CO₂吸収・固定化と環境評価モデル

土壌や鉱物によるCO₂吸収・固定化を調べるとともに、移流・分散・反応モデルやデータ解析を活用した環境評価手法を開発します。

キーワード:地圏環境、土壌・地下水汚染、河川環境、重金属類、PFAS、VOCs、DNAPL・LNAPL、マイクロ・ナノプラスチック、環境修復、CO₂固定、MNA、数値シミュレーション、リスク評価

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